原 巧
Takumi Hara
2024年5月初旬、鹿児島県南部へGTをメインターゲットに釣行してきました。
普段のフィールドとはまた違った川のような潮の効き方で海は動き、天候には恵まれませんでしたが状況よく、外道も含め回遊魚から底物まで魚影のあるタイミングに運良くぶつかり、満を持して釣行を開始することが出来ました。
1日目
足元から水深がある場所が点々とあり、岩場も比較的立ちやすくはあるけれどテイクバックのとり辛いポイントもいくつかありました。
出港から到着までは睡眠をとっていましたが到着と同時に起床し、豪雨の中すぐに磯へ降りました。
同じ磯には自分ともう1人の2人で乗っており、同行者は先に投げ始めるもロックショアらしくそう簡単には反応は得られていない様子でした。自分も続いて準備を終え、足場確認してキャストを始めました。狙うはGT
GTは捕食が上手ではなく、普段やっているヒラマサと比べるとアクションはゆっくり、ハイアピールの大きめのルアーをアクション後止めつつ見せながら誘うのがセオリーと考えますが、1番初めはまずシンキングミノーを5〜10カウント、比較的トップより1枚下のレンジを引いてくる感覚でジャークをしました。
初めはしっかり全体を探ったつもりも虚しく反応はなく、大口径ポッパーをハイアピール→200〜240mmのダイビングペンシルの流れでルアーをローテーションしていきました。
一通り投げ終え少し休憩をした後、雨雲ローライトの波気のある海だったのでもう一度チャート系のスローシンキングミノーにローテーションし今度は着水後すぐのトップレンジキープを4.5投で3ジャークストップの次のリトリーブでルアーの後ろから少しモヤっとした波紋でチェイスがあり、直後に水面を割って魚が出ました。
この海域はかなり魚のサイズが大きいと認識していますが、更にGTマグロ類を狙っていることもあり落ち着いて走るのを待ち案の定少し走られました、しかし想像より早く頭をこちらに向かせられたのでその後すぐに2.3回のフッキングを入れてファイトに持ち込みました。
比較的着水後すぐにヒットしたものの1分程のファイトでしたが、上がってきたのは135cm弱のバラクーダでした。
さすがは南方・・・
歯が鋭く、一応ザイロンノットを入れてのファイト、フッキングも上手く行き丸呑みは避けられました。
「MR-249一撃ギャフ」に関しては、強度面では満足行く魚を釣って試すことが出来ませんでしたが、それでも実際に魚をかけることはでき、十分南方にも通用すると感じました。
今回はバラクーダという比較的細身の魚でしたので無事に刺さりましたが、GTのような縦面積の大きく広い魚でも試したいと感じました。シャフトから継いだ部分と、ギャフ針先の魚をかけるスペースがどれだけあると安心か試してみたい点です。
何はともあれギャフに関しては今回は全く問題なくランディングまで持ち込めているので現状でも十分問題ないと感じています。
流石GTロッドということで、まだまだ余力を残したままでのファイトですね。
バラクーダは外道ですが、ヒット後水面を割って速く泳ぐ魚で釣りたかった魚ではあるのでとても嬉しい釣果です。
○Tackle Data
・Rod:Ripple Fisher Runner Exceed100sxh FINAL STANDUP
・Reel:Daiwa SALTIGA DOGFIGHT 6500H
・ライン メインラインPE8号+スペーサーPE15号+ナイロン170LB+ザイロンノット40号
・ルアー Maria ボアーss195 チャートパール
・スプリットリング+スイベル 鉄腕リング#9+タフステン470lb
その後すぐ同行者も小さめのダイビングペンシルを引いていると、すぐ足元のハエ根から6.70のカスミアジがバイトしてきてヒットし、数秒後惜しくもフックアウトしました。
そこから反応は2人ともなく
雨も続き、磯泊まり予定でしたが破損したランディングツールについても考えなくては行けなかったので一旦回収を待ち2日目に備えました。
2日目
1日目の磯とは大きく場所が変わり沖磯でした。
爆風の中天気は比較的晴れ間が刺したり突然土砂降りになったりと繰り返したりでしたが釣りやすく、足場も広くいい場所でした。
シモリがちらほらあり、魚を掛けてからのファイトは気を抜けないようなところでしたが、早速トップを投げるも反応がなく、ジグに変えて足元に落とした瞬間、何かが既にヒットしており、見事に根にスタッグしてしまいました。
隣に乗っていた底物師の方も2本の竿同時にヒットしてスタックしている状態で、その瞬間はアラの活性が高かったとのことです。
最初はまだ動いたのですがしばらく根から出てくるのを待ちどうすることも出来ないまま針が外れ惜しくも根がかりに終わりました。
2日目はこれにて後の反応もなく終了し、釣行は終了となりました。
過酷ではありましたが楽しい釣行になりました。
自分は本命は釣れなかったので、来年もリベンジをする予定です。
今年はこれから始まるヒラマサシーズンに向けて準備をしていきます。